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2010年 08月 28日 |
門前仲町「三ツ木」で。

門仲鮨屋探訪の旅は続く。今回は三ツ木。前の日記で最初行こうとしていた店とは、また別。こちらは、メディアによく取り上げられる有名店。店主もテレビに何度か登場している。そういう店なので、「俺様の握った鮨をありがたく頂け」的な接客かと危ぶんだが、店の大将は、見た目は強面(国士舘高校空手部OB)ながら、気さくな人柄で楽しませていただいた。おまかせで握ってもらったネタは極めてオーソドックスで、どれも旨いが、その中では比較的珍しいと思える、煮浅蜊の軍艦巻きが印象に残った。お値段もリーズナブル。
この地で店を始めて40年という大将によると、開店当時は周りに鮨屋がいっぱいあったそうで、そういった店は跡継ぎがおらず、店をたたんでいった結果、いつの間にか最古参の一つになってしまったとのこと。そのせいで、取材されることも多いが、「別に断る理由もないので」と、普通に対応している様子。山本一力の小説のモデルにもなっていて、その本がカウンターの片隅に置いてある。こういうのを嫌う人もいるだろうが、大将の人柄がいいので、微笑ましく感じる。

ごちそうさま、と店を出ようとしたところに、一人の女性客が入ってきた。カウンター席に座り、飲み物も決めないうちから「イカと煮蛤と、えーと後は・・・」と、いきなり注文し出す。「すみません。今、煮蛤はないんですよ」と大将に言われ、女性はキョトンとしている。おそらく、グルメサイトかブログに「ここの煮蛤は旨い!」とあったのを見て、来たに違いない。大将は「いや、魚には旬というものがありましてね」と説明を始めた。そこから説明しないといけない時代になったんですなあ・・・。
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by haku_mei | 2010-08-28 23:43 | 呑む |
2010年 08月 26日 |
門前仲町「伊勢屋」から「山幸」。

鮨屋や居酒屋がとりわけ多いこの界隈、先日はあおきで鮨を食べたが、違う店にも行ってみようと、伊勢屋でビール飲んで勢いをつけて、その店の前まで来てみたら、まだ開店前。あと10分ぐらいということで、周辺をぶらぶらしていたら、「鮎の里」と書かれた看板が目に入った。
目先の欲望に極めて弱い我々は、「鮎もいいね~」と、その店、山幸に吸い込まれる。2階はお座敷のようだが、1階は入り口付近にテーブル一つ、その奥に5人程度座れるカウンター、さらに奥がテーブル一つという、コンパクトなお店。早速、鮎の塩焼き、と思ったが、せっかくなので季節限定の刺身を頼む。そして、本日限定5食のイナダのかぶと煮を追加。
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イナダってハマチのことなのね。この店、日本酒の種類が豊富で、特に日本海側の銘酒が充実している。〆張鶴純米吟醸と八海山特別純米原酒飲んで、いい気分。鮎もイナダも脂が乗って旨い。結構飲んで食べて、店を出たら、まだ明るかった。

別の日。やはりこの界隈で、評判のいいフレンチレストランがあると知り、予約をして行ってみた。結果は残念ながらハズレ。
高級食材をふんだんに使っているものの、全体に味付けがしょっぱい。奮発して頼んだ、アルザス・リースリング・グランクリュは妙に甘ったるい。加えて、我々のテーブルには、なぜか小バエのような小さな虫が飛び交い、その都度、嫁がナプキンで潰していた。潰すたびにナプキンは取り替えてくれたが、最後まで席を代えてはくれなかった。店には我々しか客がいなかったのにも関わらず。
口コミグルメサイトでは、高評価ばかりだが、そのほとんどはランチの評価。この貧乏人どもめ!あ、いや、ランチだと味と値段のバランスが取れてるんですよね、きっと(汗)。
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by haku_mei | 2010-08-26 12:23 | 呑む |
2010年 08月 14日 |
門前仲町「薄井商店」で。

門仲の駅から、家まで歩く途中で、気になっていた酒屋があった。開け放たれた店内の真ん中にカウンター。でも向かって左側には何もなく、駐車スペースのように土間が広がっている。右側には酒が入っている冷蔵ケースが一つだけ。これは果たして角打ちの店なのか。その日も、店の前を通ると、オジサン二人がカウンターのそばに座って飲んでいる。ああ、やっぱりここで飲ませてくれるのだと思い、意を決して中に入る。冷蔵ケースにある酒は、キリンの缶チューハイ、ワンカップ大関、アサヒスーパードライ、以上。つまみは、カウンターの上にある、駄菓子のチーズあられ、柿ピー、ミックスナッツ、ベビースターラーメン、以上。
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それでも、夏の夜風に吹かれながら、飲むのは気持ちがいい。これ以上、何を望むのかという気分になってくる。オジサンたちが去った後、一人残って、また缶チューハイを開ける。立ち飲みまたは角打ちマニアの視界には、まず入らないような店だが、自分にとってはこれで十分。これが角打ちってもんじゃないの?とも思えてくる。ここと似たような雰囲気の店で、浜松町に山本真弘商店というのがあったのだが、先日店の前を通ったら、シャッターが降りたままだった。今後はこっちに寄ることにしよう。

「すみません、もう閉店です」というお店の人の声で、我に返る。時計を見たら8時。1時間半ぐらいここにいたことになる。ほろ酔い気分で店を出て、近所の喫茶店で焼きそばを食べてこの日は終了。
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by haku_mei | 2010-08-14 14:06 | 呑む |
2010年 08月 10日 |
築地「越乃山翠」で。

築地本願寺で夏祭り開催中、というので、ビールとソース焼きそばを目当てに、自宅から歩いて出かける。近づくにつれ、東京音頭の歌声が聞こえてくる。入ってみたら、予想以上にすごい人出。屋台に辿りついて注文するのに30分はかかりそうな雰囲気。暑いし喉は乾くしと、そそくさと撤収を決め、ここへ来る途中に気になっていた、越乃山翠に入る。高級そうな内装だが、お品書きを見るとそうでもない。新潟の地酒が豊富に揃っている。八海山の焼酎もあるね。
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ビールでひと心地ついて、おぼろ豆腐や納豆シソ巻き揚げ、レンコンはさみ揚げなど。締めは、越後そばと天ぷら盛り合わせ。コストパフォーマンスはなかなかのもの。でも、日本酒辛口3点セットは、どれも自分にはベタッとした飲み口だったのが残念。

隣のテーブルの若いカップルが大声で話していて、男性が最近「時をかける少女」アニメ版を観たらしく、絶賛していた。それはいいのだが、話題がオリジナル実写版の方になって、「知ってる?主役は薬師丸ひろ子がやってたんだよ」と彼。「えーっ、そうなんだあ!知らなかったー」と彼女が感心している。

テーブルのそばに歩み寄り、直々に訂正申し上げたい衝動を抑えるのに苦労した。

正しくはこの人です。
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この人と薬師丸ひろ子と渡辺典子(誰も知らんか)が、角川三人娘と言われていたのだ。
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by haku_mei | 2010-08-10 17:36 | 呑む |
2010年 08月 04日 |
門前仲町「君代紫(きみよし)」から「あおき」を経て、再び「君代紫」。

久しぶりに、回ってない本格的な鮨屋で鮨を食べようということになり、以前から行きたいと思っていたあおきを予約する。嫁が先に現地に着いたのだが、メールによると違う店にいるらしい。君代紫という店名を頼りに探してみると、すぐに見つかった。これがまあ、渋い店構えの、居酒屋というよりは小料理屋と呼ぶにふさわしく、一見さんには敷居が高そうで、入るのをためらうような店。おずおずと店内に入ると、嫁がカウンターに座って、女将さんと話している。聞けば、もともとは芸者置屋で、女将さんも、そのお母さんも元芸者。以前は板前がいたとのことだが、今は女将さんが一人で切り盛りして、焼魚や煮物などの家庭料理を出してくれる。
とりあえず、あおきの予約時刻になったので、また後で来ますと店を出る。

あおきは、この界隈では、新しい方に入る鮨屋だが、ネットではなかなか評判がいい。早速、おまかせで握ってもらう。どのネタも一手間かけてあり、特に新子が激ウマ。醤油を使ったのは、最後に出てきた鉄火巻だけ。
と、そこへ入ってきた女子二人。「コースとかないんですか」と訊く。鮨屋でコースねえ。上とか特上のことかな。結局、この二人もおまかせで、ということになったが、職人さんから「何か食べられないものはありますか」と訊かれると、「ウニとイクラとアワビとマグロがダメなんです」。
回転寿司行って、玉子焼きとプリンを交互に食べてなさい。

あおきで満腹になったところで、再び君代紫へ。
「深川芸者は足袋を履かない。足の小指の爪に紅を注すのが心意気」などというお話を伺いながら飲む。
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写真は、若かりし頃の女将さん。

そんな粋で鯔背な深川芸者は、もう一人もいない。
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by haku_mei | 2010-08-04 12:28 | 呑む |